日本百名山 あといくつ登れるかな

 私の父は亡くなる三年前に、喜寿を記念した小冊子を発行し、戦争中の想い出を書き綴っていました。
 大正12年(1923年)に生まれ、昭和18年(1943年)、20歳で大日本帝国海軍13期飛行予備学生として入隊し、航空母艦から発艦し着艦する訓練にあけくれましたが、ついに終戦まで空母からの出撃が叶うことはありませんでした。
 これは、零戦操縦士としての本分を果たせず、死地に赴く人を見送り、自分は生き残ってしまった父の想い出の記です。

喜寿を迎えて想い出ひとつ

或る零戦乗りの青春
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